
最近見た映画の感想
全体公開

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おかえりなさい、如月カルラです!
3月も始まって1週間程ですが、お休みにまたまた映画を見たので、その感想をまとめたいと思います!
・ボヴァリー夫人とパン屋(はかなぎ様からのおススメ!ありがとうー!)
フランス映画、フランス語ってなんて語感が耳にいいんだろう……。
主人公はフランスの片田舎でパン屋を営む初老の男性。田園風景がすごくいい。
文学作品が好きで「ボヴァリー夫人」という物語がとりわけ好きなようなんだけど、
ある日近所に引っ越していた夫婦の妻の名前が「ジェマ・ボヴァリー」である事で、愛読書のボヴァリー夫人と重ね合わせていきながら話が展開していくというもの。
ボヴァリー夫人の原作小説を読んだことがないのだけど、小説のボヴァリー夫人は人生に退屈していて刺激を求め、最後悲劇的な死を迎えるようです。
ただ、この映画のボヴァリー夫人は、主人公のパン屋その人なんだろうなーと。
片田舎での生活に退屈しているのも刺激を求めているのもパン屋自身で、そこに愛読書でもある小説の主人公と重なる人物が引っ越してきたことで、
小説と現実を偏執的なまでに重ね合わせながら、「小説と同じ末路を辿るのではないかという心配をしている」という言い訳を盾に
現実の隣人の観察をしたり後を付けたり……そう書くとストーカーの話っぽいんだけど。
よい子は見ちゃいけません!な性描写もありつつ、でもそれがまたいやらしくないというか爽やかというか……
これは女優さんの醸し出す雰囲気と監督さんの手腕によるものだと思う……。
ジェマの所作のひとつひとつが官能的ではあるんだけど、それを武器にする女性とかではないので、嫌みな感じがないのもよかった……。
時折くすっと笑えるシーンもあったりして、まったりと見られる映画でした!
・ガール・イン・ザ・ベースメント
実話ベースの映画らしい。「ルーム」という映画を見たくて、それの原案との事だったので視聴。
父親が!やばい!!父親がやばい!!俳優さんの演技力で狂気さが強調されていると思います。ニンゲンコワイ。
家族に対して(母・姉・妹)元々威圧的というか、亭主関白な態度を取っている人物で、
母親と姉はそれに反抗せず上手くいなして生活をしていて。
妹は思春期なのもあり、反抗的な態度を取った結果家の地下室に20年間監禁されてしまうというもの。
実話ベースだからなのか、妹は幾度となく策を弄し脱出を試みるんだけど、どれも上手くいかず、
その度に暴力をふるわれ、父親との子供も3人できてしまう。
父親自身自分の両親に対して思うところがあるのか、両親を卑下するような台詞があったりするので、
家庭に問題があり歪んでしまったのかも……とは思うけれど、そこは詳しく描かれないので、変に同情する事もなくてよかった。
父親も妹も同じ親という立場になった時に、父親は暴力で家族を繋ぎ、被害者である妹は愛情で家族を繋いでいくこの対比も面白かったです。
なかなか暴力的なシーンが多いので、人にオススメは決してできないのですが、「ルーム」も併せて視聴しようとは思いました。
最近はふと選んだ映画が人怖系な事が多いので、泣ける映画とかホラー見て笑いたい気持ち……
オススメ映画あったらぜひ教えて下さい。