
Vtube Studioで複数のパラメーターに紐づいている状態を個別のキーバインドで再現できるのか検証したという話
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Vtube StudioでのLive2Dモデル導入方法を学んでいたのですが、キーバインドについて一つ気になっていたことがありました。
キーバインドの設定方法について解説してくださっているWebページはたくさんあるのですが、どれも一つの状態を一つのキーバインドで再現する基本的な方法しか見つかりませんでした。
では、一つの状態が二つ以上のパラメーターで実現されているとき、それらのパラメーターを別個のキーバインドで動作させた場合はどうなるのでしょうか。
どういうことかというと、例えば「通常」が丸い図形で、キーに応じて図形が「三角」「四角」の2つの形に変形するLive2Dモデルを作ったとします。
Vtube Studioのキーバインドで再現しようと思ったとき
①「三角」「四角」の各状態に変形させたexp3.jsonを出力する。
②Vtube Studioで各exp3.jsonに対応する2つのキーを設定する。
という手順になると思います。
ここで、もし『「四角」にする前に必ず「三角」を経由するようにしたい』と思ったとき、Facerigであれば以下のような方法で実現できました。
①Live2DでカスタムパラメータAとカスタムパラメータBを作成し、以下の表のように差分を設定する。
パラメーターB | |||
0 | 1 | ||
パラメーターA | 0 | 通常(丸) | 三角 |
1 | 三角 | 四角 |
②Facerig側でパラメータAの01、パラメータBの01に応じたキーを設定する。
これと同じことがVtube Studioで実現できるのか、ということを調べてみました。
【手順】
①パラメーターAだけを1にする(三角にする)exp3.jsonを出力。
②パラメーターBだけを1にする(三角にする)exp3.jsonを出力。
③Vtube Studioで上記①②のexp3.jsonに対応する2つのキーバインドを設定する。
ここでわかるのは、上記手順では『「四角」の状態を再現するexp3.jsonを作成していない」ということです。
この場合、果たしてVtube Studioで両方のキーバインドをONにしたとき、「四角」になるのか。
結果としては「四角」になりました。
考えてみれば、表情用のファイルを出力してVtube Studioに読み込ませているとはいえ、中身はただのjsonファイルなのでFacerigと同じように設定できるわけですね(何ならEditorで出力せずとも手書きで作れそう、そんなにメリットはないけど)。
やはり困ったら自分で確かめてみるのが一番ですね。